Southern Blog

  ~永遠の熱い胸騒ぎ~

~桑田佳祐 歌詞の世界 ⑰~

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毎度、自己目線で恐縮ですが性懲りもなく「桑田佳祐 歌詞の世界 ⑰」を書いてみようと思います。サザンオールスターズの桑田佳祐さんが創る楽曲の歌詞に的を当て、少ない情報による背景や事実とと共に「個人的見解」重視で (笑)、歌詞の一説に触れてみたいと思い、始めたシリーズになります。ファンの方は「あらためて」思い出や思い入れを旋回させ、
初見の方や、桑田さんに「全く」興味の無い方も斜め読み程度にお付き合い頂ければ幸いです。例の如く個人的好みなので、少々初期の作品が多くなります。ご了承下さい^^
                   (ジャケ写真は全てサザンオールスターズ Official Siteより)


【お願い D.J.】(アルバム:10ナンバーズ・からっと)1979.04
気持ちがさめざめとしたなら Radio on   言葉が尽きた夜はいつしか Turn on」


ご同輩の中でも、この楽曲が大好きな方は多くいらっしゃると思います。出だしのピアノイントロが何とも気分を高揚させてくれますよね。まさに1970年台と言えば「深夜放送」人気の真っ只中。この楽曲の中で桑田さんが真似る「ウルフマン・ジャック」もアメリカの有名DJ。まさに青春期の様々な葛藤などによる「気持ちが滅入る」「落ち込む」「逃げたくなる」そんな気持ちを「ラジオ番組」のDJ達は解してくれました。深夜遅くに静まり返った自室、窓を開ければ人っ子一人居ない街並み、ラジオのスイッチを入れる瞬間の充実感や、お気に入りのコーナーが始まる時のドキドキ感は今の若者には理解できないかも知れません。言うまでもなく桑田さんも学生当時、深夜ラジオ族だった事は有名な話である。


       

【OH,GIRL(悲しい胸のスクリーン)】(アルバム:Southern All Stars)1990.01
「秋の日差しは 照り返すほどに Blue いつの日か 面影の中で 口説かれそうなメロディ」


「君は帰らぬ 男性を待ってる 波の音にも振り返る」から始まるこの楽曲は「彼氏が世を去ったのか?」「振られたのか?」「別れたのか?」何とも意味深な滑り出しで切ない楽曲だ。途中で「降りしきる雨がやんだら 恋はまた訪れる」を語る処が何とも切ない。良くも悪くも、人は皆「この人が好きだ」と、 恋愛をして必ずしも「その人」と道を共にするものでもなく、気付けば思いもよらない人と生涯を共にする事もある。様々な切ない気持ちや支える気持ちなどを「秋の日差しの照り返し」つまり物淋しげな状況に結び付けている所などは流石、桑田さんだと感じました。また「思い出はいつまでも心にあるのだ」と言った内容を「面影の中で口説かれる」=「忘れる事はない」という事に結んでいる様に聞こえる。


                

【恋の女のストーリー】(アルバム:ステレオ太陽族)1981.07
「夏が来るたび yeah 恋のバカンス wow 
             彼と逢ったその日から どこかで抱かれることだけ 夢見てる」


サザンオールスターズの楽曲で「女心」を歌ったものは数多くある。その中でもこの楽曲は題名の通り、単刀直入に「切ない女の恋心」を染みる様に歌っている楽曲だ。「軽やかな一人きりの Whisky」などの歌詞は港の見えるバーで「一人飲みをするカッコいい女」をも醸し出し哀愁の様なものも何処となく感じる事が出来て素敵だ。そして「I've been crying Since you left me」を繰り返す。「私を置き去りにした時から、ずっと泣いていました…」と言う本音を繰り返しているのだろう。もちろん「切ない女心」が浮かびあがる歌詞だが「彼と逢った その日から どこかで抱かれることだけ 夢見てる」などと言う部分を含め「秘めた女性の可愛らしい部分」を桑田さんなりの表現で浮き彫りにしてくれている。


                       

【女神達への情歌(報道されないY型(ケイ)の彼方へ)】(SINGLE)1989.04
「揺れるモザイクの想像じゃ 良しとせぬ 我が身の要望も ちょいと あざ笑うのか VTR oh~]


ファンの方はよくご存じと思いますが、ご存じない方含めて改めて内容のご紹介。
この楽曲は単刀直入に「男性がAV鑑賞時に興奮している」というシチュエーション内容だ。言い方を変えれば「セクシー女優」に的を当てた楽曲だ。ジャケットも当時の人気セクシー女優「松本まりなさん」を起用している。アルバム「Southern all stars」を聴き、メロディで聞き流していた方も多いと思われるが桑田さんの真骨頂?(笑)でもある「男女の艶っぽい部分や本音の ままをカッコよく作り・歌う」するとその楽曲は「名曲にすり替わり人の心に広く受入れられる」その代表作でもあると思います。人其々の捉え方はあれど嫌らしさの無い自然で率直な表現、淡々と心に刻むメロディーライン。音楽や人生観に真っ直ぐで純朴な桑田さんが創るが故の楽曲であるから人々の中に嫌らしくなく自然と受け入れられるのだろう。


                               

【夕陽に別れを告げて〜メリーゴーランド】(アルバム:Kamakura)1985.09
「恋人の居場所も今は知らない 毎日変わる 波のよう 
                       あの日々は もう帰らない 幻に染まる」


何しろ個人的には理屈抜きに学生時代(中高校時代)を思い出させてくれる一曲ですよね。イントロで涙が出そうになる楽曲でもあります^^挙げさせて頂いた一説が物語ります。兎角、寄る年波に想うのは古き良き「学生時代」若い頃ですよね。全て「時間」という誰にも止められない軸に人々は嵌り生活している訳ですが、歌詞の中には「もう逢えないのだろう My Friends 瞳の奥で泣く」という切なさも表現されている。まさに、あの日あの時の他界など含め「逢えない人もいる」そんな時は涙を流すのではなく「瞳の奥で泣く」のだろう。少々話は逸れるが「さだまさし」さんの楽曲で「主人公」という私の好きな楽曲がある。何気ない一説に「時を遡るチケットがあれば欲しくなる時もある」という歌詞。映画の世界ではよくある話だが、さて皆さんはどの時代のどのシーンのチケットが欲しいでしょうか?



「桑田佳祐 歌詞の世界」
また機会があればご紹介させて頂ければと思います。
ご感想等、お聞かせ頂けると幸いです。