Southern Blog

  ~永遠の熱い胸騒ぎ~

〜林家つる子と共に〜

訪問ありがとうございます! 

                                  写真:林家つる子 公式サイトより


先日、生まれて初めて「落語」の席に寄らせてもらいました。御存知の方も相当数いらっしゃると思いますが「林家つる子さん独演会」です。彼女は来年3月に真打昇進が決まっている人気落語家。「落語社会」は所謂「男社会」と言っても過言ではない。過去女性真打は10名前後?かと思われます。寄席の会場はとかく小振りな箱が多いと聞きます。この日の会場も客席数は200席前後と非常に少数席の会場だ。チケットも2200円と安価で座席指定もなく好きな場所に座り話芸を楽しめました。


実の所、私自身「落語・寄席」のファンと言う訳でもありません。即ち積極的に寄席の会場に足を運び楽しむという感覚ではありませんでした。おそらく「落語」への興味は桑田佳祐さんや山下達郎さんの影響が大きいと思います。両名共に「落語好き」は有名。特に「古典落語」などを語ると話が尽きない程。そんな話をお二人の各レギュラー番組の視聴により影響は受けたのでしょう^^ファンの方はよくご存じと思いますが桑田さんは2016年 NHK「SONGS」に出演し「波乗亭米祐(なみのりていべいすけ)」を名乗り一席初挑戦した。
       


また私の場合、出張や旅行などで幾度も飛行機に乗った際「ANA寄席」たるものがやっていて何気なく耳にしていました。忘れもしない「5代目 三遊亭 圓楽さん」。落語をよく知らないと言っても 5代目 圓楽さんの「宮戸川」「芝浜」「目黒のさんま」などは大好きです。確かに落語は流れているだけで「耳心地いい」のです。その滑らかな口上から遠く江戸時代などの生活感や人情が伝わり何とも言えないリラックス感を覚えた事を記憶しています。ご同輩の皆さんも、ほゞ同様かと思いますが 若い時分に「落語何て腰の曲がった老人の趣味」と決めつけてましたが(現在、老人に近いが 笑)「落語」の奥行きの深さと自然と話に入り込んでしまう口上、何と言っても艶っぽい話…には魅力を感じる次第です。とは言え落語に関しては繰り返しですが「甘噛み」程度、桑田さんなどの影響で?機会があれば YouTubeなどで見る程度。従って落語自体の事も落語家や古典落語も知り尽くしている訳ではありませんが興味はありました。そんな中で昨今、NHKの特番やメディアなどを通じて「林家つる子」さんを知り「情のある語り。表現力。落語に対する思い」などを感じ「面白そうだ」と直感したわけです。以前に書かせて頂いた「まだ生で見た事ないアーチストライブを見て見よう!個人キャンペーン」も手伝い?今回初めて「落語」の世界を覗いてきた次第です^^

            

高座を聴いてまず感じた事は「話の中の人々」が、まるで乗移った様に彼女全体から噴き出している」とでも言いましょうか?なにしろ「表現力」の素晴らしさと「説得力」は圧倒された感じでした。寄席の常連は「当り前」の事なのかもしれませんが、初めての体験・寄席、とは言え「甘噛みの身」聴いたり見たりでは多少なりとも上辺位は理解できるつもり^^この日の「開口一番(前座)」の落語家からは残念ながら感じられなかった。これが桑田さん・達郎さん が言っていた「落語は生きていて艶っぽいんだ」と言う事なのか…と薄っすらと納得も出来ました。また1つ痛感したのは、おそらく彼女は多くの周囲の人たちから愛されているんだろうと言う「人柄」も感じました。両親、友人、ファン、落語関係者、落語の世界に限らず何をするにしても自分を認めてくれる、または自分に気持ちを寄せてくれる周囲の目線がなければ、どの世界の人間も上に行く事などできないという事をあらためて感じる事が出来た次第です。縦しんば「運」や「個人の努力」だけで上に行けても周囲の目が「乾いていたなら」一過性に過ぎない上昇なのではないかと私は捉えます。もちろん「全ての人」の訳がなく「多くの人」を惹きつける魅力のある彼女なのでしょう。


寄席に興味など全く興味のない ご同輩含め「興味本位」でも、一度足を運ばれてみてはと思う次第です。「癖」には成らずとも「緩やか・穏やかな気持」には成れると思います^^


           本日も訪問ありがとうございました!