Southern Blog

  ~永遠の熱い胸騒ぎ~

~桑田佳祐 歌詞の世界 ➉~

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記念すべき「桑田佳祐 歌詞の世界 ➉」を書かさせて頂きます。桑田さんが創る楽曲の歌詞に的を当て、少ない情報による背景や事実とと共に「個人的見解」重視で(笑)、歌詞の一説に触れてみたいと思い、始めたシリーズとなります。振返ればこのシリーズ、一回に略5曲をご紹介させて頂いてますので今回で10回目・50曲?と言う計算に成ります。桑田さんの手がけた楽曲はサザン・ソロ・等で1000曲前後ともいわれます。シリーズを始めた頃は「よっしゃ!全曲・やったろか!」など勝手に鼻息荒く始めましたがとてもとても(笑)いつもの如く、ファンの方は「あらためて」初見の方や桑田さんに興味の無い方も斜め読み程度にお付き合い頂ければ幸いです。私本人が「昭和戦士?」なので今回も、またまた「比較的 初期作品」に触れてみたいと思います。(ジャケ写真は全てサザンオールスターズ Official Siteより)



【東京シャフル】(SINGLE)1983/11
「甘く切なく俺も頑張る 情熱のカラフルムードでせまりくる 東京シャフル」


当時は「ナイトクラブ」「ディスコ」などが日本中に犇めき、まさに「情熱のカラフルムードでせまりくる」時代でした。ここで東京の時世を「カラフル」というワードをチョイスできるのも桑田佳祐ならではかと思います。この楽曲が発売された時のPVは非常に印象的でしたね。オールドジャズをイメージする演奏シーンと若きサザンのメンバーによる「ドリフ」さながらのコント?(笑)と演奏が交互に表現され「おふざけ」の中にも歌詞中にある「流行り歌ならベニーのクラリネット」など、“キング・オブ・スウィング”と呼ばれたクラリネット奏者ベニーグットマンを歌詞の中に登場させPVを引き立てている。(YouTubeにあると思います^^)


                            

【ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)】(SINGLE)1984/06
「意味のない言葉と見栄のILLUSION 教えられたままの仕草に酔ってる」


サザンオールスターズ ライブの終盤に必ずと言って良いほど行われる「ノリノリメドレー」の初っ端を飾ることの多い楽曲ですね。また、何と言ってもイントロ・出だし、ハラボーのキーボードが印象的。ご同輩の皆様、記憶にあるかと思いますが当時の若者は「冬はスキー、夏はサーフィン・如何にスキーヤー、サーファーは、それなりに見せるか?」などなど教科書的に記した「ミーハーのための戦略と展開」と題し「見栄講座」という本まで出版されていました。タイトルで挙げた一説には、この様な事柄の背景もあったのではないだろうか?「教えられたままの仕草に酔ってる」など、まさにそのものズバリのワードに感じる。※ 「見栄講座」ご多分に漏れず私も持っています^^今読むと滑稽です。(笑)


                                                 

【鎌倉物語】(アルバム:KAMAKURA)1985/09
「泣かないつもりが 笑顔にならない あの日の思い出溢れる江ノ電見つめて」


桑田さんの奥さんでありサザンメンバーでもある原由子さんの代表的な楽曲ですね。
鎌倉には、現在でも夫婦2人で紫陽花の時期などは出向かれるようです。内容は「叶わぬ愛」を歌う、つまりは「不倫」的な内容に伴う切ない乙女心を歌う楽曲に受け取れる。挙げさせて頂いた一説、まさに「あの日の思い出溢れる江ノ電」なのだろう。また、老舗高級料理店、葉山 の「日影茶屋」が登場する所など男女関係に「大人」を感じる内容でもある。少女の頃であれば「楽しい過去」として洗い流せたであろう出来事。成長した自分の中ではなかなか整理出来ないもどかしさも感じ取れる。故の「鎌倉よ何故?」なのだろう。


                                                                 

【さよならベイビー】(SINGLE)1989/06
「互いに大事な他人だと決めていた 言葉にならない Ah ah  君だけが辛いわけじゃない」


映画「彼女が水着にきがえたら」の主題歌。あらためて、この楽曲を聞くと何とも切なく、そして哀しくなるような気持ちがわいてくる。男女間の様々な出来事による別れ。時に理不尽であり不条理である恋愛の流れを楽曲全体で絞り出してる感じですね。人間模様の裏腹には「絵に描いたように行かない物語」が隠され気づかぬ内に思いもよらない方向に梶切りされ、流されてしまう事もあるのだろう。そして、恋人であれ親友であっても他人は他人。あえて「大事な他人」を「他人(ひと)」と歌っているところも非常に印象的で奥深さを感じる哀しい楽曲です。最後に「君だけが辛い訳じゃない」と自愛で締括る所も切い感である。


                                                                                              

【海】(アルバム:人気者で行こう)1984/07
「時折 名前を読んでみた つれないこの気持ち 言葉じゃ言えない  好きよ  All I need is you」


楽曲的にはアルバム(人気者で行こう)内に潜む「古典的名曲」と言えるでしょう。
ハラボーによるイントロのエレクトリックピアノが流れただけで涙が出てくる感情があります。内容の通り「女性目線」の楽曲であり、挙げさせて頂いた一説の「つれない気持ち」「言葉じゃ言えない」など捉え方は「不倫」「片思い」など様々。個人的には「ひと夏の出会い・恋心」についての女心を描いた作品だと捉えます。「時折名前を呼んでみた」など非常に想いを寄せる気持ちが伝わるワードだ。因みに この楽曲ご同輩はよくご存じの「ジューシィ・フルーツ」というグループへの提供曲で当時アイドルの芳本美代子さんも歌われていました…(日の目を見ませんでしたね)やはり、この名曲はサザン以外にあり得ないと言い切ります。個人的には平井堅さんあたりに歌ってほしい楽曲であります。^^
     


「桑田佳祐 歌詞の世界」
また機会があればご紹介させて頂ければと思います。


本日もありがとうございました。