Southern Blog

  ~永遠の熱い胸騒ぎ~

~サザンオールスターズの すゝめ【後期・現在】~

訪問ありがとうございます!


   写真: みやこ金助 さん


「サザンオールスターズの すゝめ」シリーズもいよいよ【後期・現在】でございます。
つまりは一応「シリーズ最終回」。書いている自分も書ききれない歴史の奥深さや内容にもどかしさを感じつつ【後期・現在】の記事を書いてみようと思います。ファンの皆さんにおきましては「いぇいぇ、まだまだ深い話題あるでしょう~」と辛口の意見もあると思いますが サザンオールスターズの長きロードの一部を「大根切り」によりザックリご紹介させて頂きました。また【後期】と言っても当然、解散したグループではなく「進行形」なのでその辺も加味した形で書いてみます。これまた懲りずに「自己中心的発想」「独断と偏見」「薄ら覚え記憶」が基本になりますので、何卒ご了承の上 読んで頂けると幸いです。(笑) 

   

                      写真:サザンオールスターズ Official Siteより


軽く【初期】【中期】の内容をザックリと振り返りから触れさせて頂きたいと思います。
衝撃の「ザ・ベストテン」での「ライブハウス・新宿ロフト」でのジョギパンデビュー、
TBS系ドラマ「ふぞろいの林檎たち」が爆発的ヒット。これは挿入歌がサザンオールスターズであったことの影響は多大である。そんな事もありサザンは当時の昭和少年少女の視覚聴を鷲掴みにする。中期に入りライブ活動も充実・安定化し、ついに桑田さんの地元である「茅ヶ崎LIVE」を実施した。そして各メンバーの個人活動も活発化される。特に桑田さんのソロ活動では「Act Against AIDS参加」「Kuwata Band結成」「桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜放映」などにより人気はさらに加速する。


【後 期・現在】2010~2022
2010年と言えばファンなら誰しも嫌な思い出が浮かぶだろう。桑田さんの大病が発覚し、闘病中に「本当は怖い愛とロマンス」は予定通り発売されるものの数か月の治療による休業を余儀なくされた年でもある。しかし、同年年末の「紅白歌合戦」復帰されファンはテレビ越しに涙した。その際に歌われた「それ行けベイビー」は、大病における自身の心境と苦悩するファンや国民に語り掛けている様にも感じ、涙の上塗りとなった。改めて楽曲を歌詞と共にフルバージョンで聞き直してみたいと思います。
     


翌年早々に、桑田さんソロのニューアルバム「MUSICMAN」をリリース。そして2011/3/11日本を震撼させる「東日本大震災」が起きたわけです。皆さんはこの時どこで何をされていましたか?私は関西に出張してましたがかなり離れた関西でも大きな揺れが長久続いていた事を記憶します。また、その日は交通機関がマヒし東京へ帰れませんでした。そんな被災された方々に向けて桑田さんが立ち上がりました。自身の大病の際に全国のファンが応援してくれた事も大きな原動力になったのではないでしょうか?所属のアミューズ数々のアーティストが「チームアミューズ」を作りスペシャルチャリティーソング「Let’s try again」を配信。同時に「明日絵のマーチ」も作成となった。更に 大震災から半年を経て「宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ」にて「宮城ライブ ~明日へのマーチ」を2日間に渡り開催した。被災者・ファンの大きな力となった事でしょう。「やってもらえたら、しっかりやって返す」の精神が桑田さんの中にはあるのではないかと私は感じています。会場である東北の地元ファン・来場者は勿論だが、全国のファンが歓喜の涙で染まった事は言うまでもない。

             

              写真:サザンオールスターズ Official Siteより


2013年には「ピースとハイライト」発売。この楽曲は曲名が語るように「平和を強調」している楽曲で内容もアメリカ・中国を基にした政治問題、そして故安倍首相に向けたメッセージも込められている様に感じた。「裸の大様が牛耳る」など的を得ている。そして「悲しい過去も、愚かな行為も人間(ひと)は何故に忘れてしまう」で締める。個人的には当時の政治家などに対して「やった!これだ!」「ざまみろ!?」桑田兄貴よく代弁してくれた!と感じた事を覚えています(笑) たかが楽曲だが時にどんな要人の言葉より民に対して説得力のある事を浸透させるのだと言う証明でもありました。同時に映画「永遠の0」主題歌「蛍」、ミスタージャイアンツ長嶋茂雄さんをモチーフとした「栄光の男」も作られた。2014年には「東京五輪」を意識した「東京VICTORY」をリリース。この曲がライブで演奏される際、場内が暗くなり「数万個のアームライト」で東京ドームが白・青・赤・・と、輝く様は圧巻としか言いようがない。

    

                      写真:サザンオールスターズ - YouTubeより


2015年には久々待望のニューアルバム「葡萄」をリリース。先にも触れたがデビューアルバム「熱い胸騒ぎ」「タイニーバブルス」「ステレオ太陽族」などと比べると本当にサザンオールスターズは進化を遂げて居るように感じる。(しつこい話だが私は【初期派】)(笑)  前作の「キラーストリート」でも音楽性の進化にファンは驚いたと思うが、更にこの「葡萄」は、参加ミュージシャンの豪華性・使われているスタジオ機材の進化、何と言っても桑田さん自身の創作に対する「末広がり」と言おうか?昔の音楽と現代の音楽を調和した?イメージの拡大だろうと勝手に解釈する。特にJTBCMでも有名な「はっぴいえんど」は愛妻でもありミュージシャンパートナーの原ボーに贈っているように思われる。そして全国ツアーサザンオールスターズ LIVE TOUR 2015「おいしい葡萄の旅」(5大ドーム)開催。中でも22年振に行われた日本武道館追加公演を開催しました。「葡萄」最高のアルバムですね。

             

             写真:サザンオールスターズ Official Siteより


「稲村ジェーン」で盛り上がった1990年から27年の時を経た2017年、映画 「茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~」が全国公開される。制作されたきっかけは桑田さんと小中学校で同級生で「サザンオールスターズ」の名付け親である宮治淳一氏の呼びかけで「茅ヶ崎と芸能」をテーマに映像作品を制作し桑田さん還暦のプレゼントとした。茅ヶ崎の芸能にまつわる芸能人やイベントなどを紹介すると共に宮治氏と桑田さんの青春時代のドラマも描かれており、思わず「やんちゃ」な青春時代に笑みもこぼれる内容である。2018年、DVD・Blu-ray化。桑田さんのライブ・ビデオ「がらくたライブ」限定盤にも封入されている。この宮治淳一さん、サザンファンは勿論ご存じと思うが欧米音楽に幅広い知識を持ち同じ目線での「山下達郎さん」ともかなり深い交友関係にある。またラジオ番組などを持つなど業界ではかなり有名な音楽評論家である。先日の新年における山下達郎さんの長寿番組「Sunday song book」でもコアなオールディズを中心に達郎さんと熱弁を交わしていた。

               

                                    写真:映画.comより


さて、昨年の紅白歌合戦では言うまでもなく桑田さん率いる「時代遅れのrock 'n' rollband」が全国に感動と勇気を与えたと思われます。そこで皆さんは 2018年 大晦日の紅白歌合戦はご覧になったでしょうか?サザンオールスターズ が4年ぶりで通算で5回目の出演となりました。そして「希望の轍」と「勝手にシンドバット」の2曲を熱唱し、平成最後の紅白歌合戦を締めくくったのです。オオトリと言う事もあり紅組・白組全員がステージへ。そこには松任谷由実さんはじめ桑田さんがリスペクトする北島三郎さんも舞台上で紙吹雪と共に熱唱した。NHKホール来場者も、お茶の間も「総立ち」だったのではないでしょうか?最後は松任谷由実さんが桑田さんの頬にキスをするなど、狂騒に拍車をかけた。心に残る素晴らしい紅白歌合戦だった事と翌元日のスポーツ新聞は当内容一色だった事を記憶します。大げさに言えば、昭和という、今とは違う激動の時代を駆け抜けてきた少年少女は、今大人になり老いる淋しさや、 デジタル・インスタ・ツイッターだの横文字が並ぶ世の中で戸惑いながらも、昭和の日本を音楽で盛上げて来たサザン・ユーミン・矢沢永吉・浜田省吾・佐野元春・山下達郎・・etc、「この人達が作る、この様な貴重で希少な盛り上り」があったから、様々な難局を乗り越えてこれたに違いない。そんな事を確信した時でもありました。
そんな事も頭を過り自然とTV画面に「ありがとう」と言いたくなった。大げさに言えば、現代には見られない昭和ポップスの偉大さを感じた次第です。

     

                          写真: ROCKinNET.comより


2021年になると桑田さんの楽曲がユニクロのCM挿入歌となり日本中に流れました。これはシリーズ化され現在も継続されてます。少し前になりますが「DEAR MY FRIEND」などは古びた感じもなく自然と心に刺さる楽曲ですね。これは以前に「桑田佳祐 歌詞の世界②」にて、ご紹介させて頂きましたが私自身、大好きな楽曲です。私の勝手な予想ですがユニクロの柳井会長/社長含め経営層は、いわゆる「サザン・桑田世代」このCMシリーズに桑田さんソロsongの挿入を決めたのもおそらく昭和の戦士「ご同輩」だと信じるばかりです。ファンの偏りがちな目線から見ても選曲は「マニアックな桑田ファン」と言えよう。桑田さんソロ楽曲は数あれど、なかなか「鏡」を入れる発想は出てこないように感じる次第です。


         ~今もバリバリに活躍するサザンオールスターズ~
「ザ・ベストテン」で黒柳徹子さんから「あなた達はミュージションなの?」の問に「いぇいぇ ただの目立ちたがり屋の芸人でぇ~す」と答えた桑田さん。「目立ちたがり屋の芸人」は、今や日本全国に喜びと感動を与えてくれる、無くてはならないバンドに成長を遂げ「止まらぬ成長期」を辿っているのだと捉えます。現在では日本中の老若男女がサザンの音楽を楽しみ、冠婚葬祭、卒業式など含めあらゆる所で流れているのです。YouTubeで見かけた、小さな少年が熱心にギターを練習し奏でる「思い過ごしも恋のうち」など聞くと涙さえ浮かばれ同時に「国民的バンド」の意味合いが大きく頷ける事でもある。(10年?前動画)
      


長くなりましたが、2023新春早々に「~サザンオールスターズの すゝめ~」【前期・中期・後期(現在)】、ザクザクと大根切りにして振返ってみました。書いた感想は「1/1000も書けなかった」と言うのが率直な感想です。(やはりブログでは限界がありますね(笑))ともあれ、読んで頂き、共感をして頂き、コメントなど頂いき、本当に嬉しく思っている次第です。時の流れと共に昭和のトップミュージシャンも姿を消してゆく事に成るでしょう。しかし彼らが残した「音楽の足跡・感動」は消える事なく「昭和の少年少女」の心に灯り続ける事でしょう。そしてバトンは次の世代へと受継がれ更に成長して行く事を祈ります。


シリーズ「~サザンオールスターズの すゝめ【初期・中期・後期】~」訪問ありがとうございました。日本の総理大臣がカラオケで良く歌われるのはサザンオールスターズです。
今後の更なる活躍に期待しましょう!^^また、私自身も今回の記事を書かせて頂き個人的にも充実感を得る事が出来ました。あらためまして、お付き合いありがとうございました。


     



  

【初 期】1978~1993
【中 期】1994~2009
【後 期・現在】2010~2022