Southern Blog

  ~永遠の熱い胸騒ぎ~

~サザンオールスターズの すゝめ【中期】~

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 写真:みやこ金助 さん


前回の「サザンオールスターズの すゝめ~【初期】」では1978年~1993年の内容を超ザックリ感で独断と偏見、私見を中心に書かさせて頂きました。今回は【中期】。こちらも相変わらず「独断と偏見、私見、薄ら覚えの記憶」を中心に記事を書かさせて頂こうと思います。ファンの方や「にわかファン」の皆様も「お~!あったあった!」「この頃かぁ…自分は何してたっけ?」「そんな事もあったんだ」的に捉えて頂ければ幸いです。尚、【初期】内容でもご紹介しましたが、ご存じの様に現サザンはバリバリ活動中なのでデビューから現在までを【初期】【中期】【後期】と区切らせて頂いています。またサザンに無縁な方や、全く興味ない方も「へ~…」的に?(笑) お付き合い頂ければ幸いです。


【中 期】1994~2009
1994年、私個人的には「自己のテーマソング」とも決めている楽曲?「祭りのあと」を桑田さんソロでリリース。当時のテレビドラマ「静かなるドン」の主題歌でもあった。歌詞の中で表現されているワードに感銘を受けた。゛野暮でイナたい人生を照れることなく語ろう
悪さしながら 男なら 粋で優しい馬鹿でいろ゛
何か大きく背中を押され涙した記憶がある。
翌1995年には、桑田佳祐&Mr. Childrenによるチャリティーシングル「奇跡の地球(ほし)」がリリースされた。「Act Against AIDS基金」として使用された。Oricon初登場60,000点以上の高得点で1位を獲得するなど人気を独占した事も記憶に新しい。


1996年「ザ・ガールズ 万座ビーチ」ライブコンサートを行う(北海道から沖縄まで全国8カ所全15本)沖縄開催は実に17年ぶり。ここで奏でた「平和の琉歌」には感動を受けた。後にDVDとVHS,「平和の琉歌~Stadium Tour 1996"ザ・ガールズ 万座ビーチ" in 沖縄~」をリリース。(1997年)゛この国が平和だと 誰が決めたの? 人の涙も渇かぬうちに゛から始まる歌詞は戦争を知らぬ世代に何か迫りくる事・感覚を擦り込んで来るようにも思えた。昨今の紛争、先の見えない時代の流れ、今の時代だからこそ改めて聞きたい楽曲でもある。


            

            写真:サザンオールスターズ Official Siteより


1998年にはサザンオールスターズの展示会「MOSA - The Museum of Southern Art 」を全国巡回にて開催。百貨店の催しもの会場など行われでグッツ販売も含め開催された。この展示会では当時ではまだ珍しかったDVDにサザンの情報を盛り込みフィギアやTシャツなどと一緒にグッツとして販売されていた。内容の充実は今の情報メディアに比べれば天と地ほど違うが、今となれば貴重な一品で時代を感じさせられます。矢沢永吉さんなども2019年に「俺・矢沢永吉」展などを開催している。この様なイベントはライブコンサートとは違い、アーチストの歴史や私物、楽譜など本当に貴重な物を目にする事・手にする事が出来てファンとしては充実するひと時であると思います。ただ…皆さんも経験あろうかと思いますが、グッツなどを買い過ぎてしまう傾向があり、冷静さが必要になりますね。(笑)              

               

            写真:サザンオールスターズOfficial Siteより


因みにですね、自己満足している自慢話があるのです。この展示会、私が行ったのは「川越丸広百貨店」だと記憶します。違うイベントだったかもしれませんが薄ら覚えで恐縮です。展示企画の中にメンバーの手形彫刻みたいなものがあり自分の手を合わせた処、指の長さ・手のひら、桑田さんの手形とほぼ同じであった事が細かな自己自慢となっている訳です。
なので、ギターを手にした時などは必ず「ギター技術は追いつかないが手の大きさや指の長さは、桑田さんと同じだから」と毎度、言い放ち周囲を呆れさせる始末です。(ーー)
      「だから、どーしたという話です」…ったく…しょーもない…(笑)

            


                次、続けます(笑)


同年、桑田さんAAA '98(Act Against AIDS '98)コンサートで「オールリクエストショー」を行った。ファンから事前に曲のリクエストを募り、サザンの「Oh! クラウディア」から始まり、エリッククラプトン「TEARS IN HEAVEN」「愛の賛歌」「夜空ノムコウ」など、オリジナル曲と様々な名曲30曲を熱唱。後に開催する「一人紅白歌合戦」にも精通するものがあるように思えた。昭和と言う時代と共に昭和の歌謡曲を大事に思う桑田さんならではのイベントだ。是非、この形態のイベントは開催して頂きたいものだ。


翌、1999年にはファンクラブ限定のシークレットライブを開催。2日間で1000人/日前後。通算でも2000人程度の貴重なライブとなった。尚、演奏についてもスタジオミュージシャンなどの参加は無く「サザンオールスターズ」のみの6名で行った。学生サザンを彷彿させるステージであった。また、翌年2000年には、このライブの模様が限定ビデオ化され「サザンオールスターズ・シークレットライブ '99 SAS 事件簿 in 歌舞伎町」リリース(5万本限定)で非常に貴重である。ジャケットも「コカ・コーラ」のイメージで、当時このジャケットロゴのTシャツも存在した。演奏の楽曲についても初期ナンバーが中心で特に個人的には「愛する女性ひととのすれ違い」などをライブで行うなど涙者である。いずれにしても、今にして思うと相当貴重なライブであったと捉える。(アンコールでの君が代は貴重)

        

                  写真:サザンオールスターズ Official Siteより


そして翌2000年には、桑田さんの地元でありサザンの聖地・茅ヶ崎で「サザンオールスターズ 茅ヶ崎ライブ」茅ヶ崎公園野球場で開催された。この模様は有料チャンネルWOWOWにて完全生中継されたがDVDなどの販売化はされず当時の録画は非常に貴重な物だと考えます。YouTubeでは見れるもののかなり画像は悪く、ちなみに私も自宅で録画→DVD化したものを持っていますがVTR録画以降にDVDへのダビングを行っていた事や時間の経過による「劣化」も手伝い、画像は頗る悪く残念な次第だ。茅ヶ崎LiveのTシャツや写真集は販売され当時からのファンは必ず持っている事であろう。あの時の感動やあの時の「茅ヶ崎球場」は思い深いものがある。また、通常のサザンライブツアーの際にグッツ販売で売られるTシャツは当然の如く数十枚とあります。しかし私は茅ヶ崎ライブの桑田さん着用「赤に稲妻Tシャツ」をなぜか持っています。(笑) おそらく人づてに調べて譲って頂いた覚えがあります。まぁ、メーカーモノなので世には出回っているのでしょう。しかし、他のライブツアーで購入するTシャツとは一味異なる大事なアイテムでもあります。一曲目に演奏したのが「希望の轍」盛り上がらない訳がありません。また、サザンの「盛り上がり曲」代表的1曲の「HOTEL PACIFIC」もこの年にリリース。茅ヶ崎ライブを意識した楽曲と言えるであろう。昭和の衝撃CM「小川ローザ」「オー、モーレツ!」を意識し桑田さん自身が出演のCMには話題騒然(笑) さすが桑田の兄貴!(笑)。

          

                      写真:zakzak:夕刊フジ公式サイトより


そしてこの年、フジテレビ系にて「桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜」が1年前後放映され様々な企画でファンを楽しませてくれた。印象的なのは第1回・2回の 「渋谷ハチ公前ゲリラライブ」である、その名の通り突然、渋谷ハチ公前で桑田さんが数曲披露するが3曲目あたりでは観客の渦で交通にも影響が出る始末。時代の後押しも当然あるが、個人的にはこの様なノリは嫌いではない。「迷惑のみ」であれば話にならない。しかし、歓喜と迷惑のハザマには感動もあるように思う。ファンが故の心理かもしれない^^ この「桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜」で以前ご紹介した「アベーロード」は有名。改めて見ても良く出来ている。BEATLESの楽曲に乗せ、桑田さん得意の「日本語英語」で当時の政界を斬っている。何度見ても実によく出来ている。天国で元安倍首相も苦笑いだろう。


     


2002年には、奥さまの原ボーソロアルバム「東京タムレ」リリース。昭和歌謡を中心に組まれた内容は原ボーの独特のテンポと声が昭和生まれの同輩を懐かしい世界へと導いてくれた。中でも桑田さんとのデュエット「いつでも夢を」は何度聞いても柔らかな気持ちに導いてくれる。また、原ボーの代表作「花咲く旅路」も収録されている。ちなみに原ボーは2022/10/19に、オリジナルアルバム『婦人の肖像 (Portrait of a Lady)』を31年ぶりにリリース。母・妻・ミュージシャン・作家 本当に上手く熟され、女性ファンもかなり多く人間的にも万人に好かれる性格なのだろう。ファンは勿論、周囲関係者の応援も絶えず私は異性ながら尊敬している女性の一人です。サザンや桑田さんが40数年続けて来られているのも「原ボー有りきだ」と桑田さん自身が明言している事は有名な話である。原ボーと桑田さんの関係を象徴する印象的なエピソードがある。桑田さんが大病を医師から告げられた時、落込みながら原ボーに報告した所あの笑顔とあのトーンで「そーなんだ~」と言われ逆に気持が楽になり心が緩んだ。と言うエピソードもあります。原ボー自身も当然心配の極地であると同時に気持穏やかではなかったと思います。温かい人間性を持つ人の言葉は人を穏やかにしてくれるのでしょう^^まさにリスペクトし合った夫婦であり互いの存在を自分の生きるエンジンとして捉えている様な素敵な夫婦関係なんだなぁ…と感じている次第です。

              

                                             写真:サザンオールスターズ Official Siteより


さて1998年に「MOSA - The Museum of Southern Art 」を全国巡回展を行いましたが、2003年の夏にはデビュー25周年記念を記念して「サザンファンの勝手に25周年 真夏の秘宝館」をサザンオールスターズ応援団(ファンクラブ)が中心となり東京は「お台場」にて、大々的に開催されました。所属事務所(アミューズ)を巻込んでのファンクラブ主催でのイベントは珍しいと言えば珍しい。楽曲タイトル数十種類をTシャツにして全て違うデザインで制作販売もしてましたね。これもまた、とても貴重な展示会でした。現地で売られたグッツは各楽曲ごとのTシャツ含め現在、希少価値の高い物も多くなっています。イベント内容的にはサザンの歴史は勿論の事、サザンメンバーの懐かしい私物・桑田さんの手書きによる「いとしのエリー」の楽譜、小ライブ会場(プロジェクター)、稲村ジェーンコーナーなど、かなり精度の高いイベントであり、かなりの費用をかけて開催していたと予測します。夏休みの開催と言う事もあり大盛況だった事は記憶に新しい。

          

                 写真:サザンオールスターズ Official Siteより


2005年には全30曲収録の2枚組アルバム「キラーストリート」をリリース。私はサザンのアルバムは「初期押し」なのですが「初期ファン」の中でも「キラーストリート」は評価が高いアルバムだと捉えます。初期~中期前半の「学生の名残」「若きメロディ」から「成熟したメロディーライン」を勝手に感じています。特に一曲目の「 からっぽのブルース」は桑田さん独特な感性で「世の中を見渡す世界観」や、もどかしさを感じます。また以前のブログでもご紹介した「サザン元気ソング」の代表格「ロックンロール・スーパーマン」なども収録されている。中でもおススメなのは「LONELY WOMAN」。歌詞もそうだが、前奏からのメロディーラインはかなり泣ける。機会があれば当ブログによる「桑田佳祐 歌詞の世界」でご紹介させてください。1985年に2枚組の「kamakura」がリリースされた際にサザンの方向性がアマチュアポップスから精度の高いアダルトなジャンルに様変わりした感を勝手に覚えましたが、このアルバムはまた更にプロ化されデビューアルバム「熱い胸騒ぎ」の頃に比べると良し悪しは別として個人的には「違うバンド」にすら映るほどの衝撃があったことを記憶します。またこの頃になると関係するスタジオミュージシャンの面々もかなりの実力者が揃い、向上化するサザンを後押ししていた事は言うまでもない。

              

             写真:サザンオールスターズ Official Siteより


そして2008年には「サザンオールスターズ真夏の大感謝祭 30周年記念LIVE」 が開催され
神奈川県の日産スタジアムで4日間で約30万人の観客を集め開催されました。オールドファン含め老若男女、ファンの記憶に残るライブになった事は間違いない。同年年末には「桑田佳祐 Act Against AIDS 2008昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦」を開催。日本昭和の歌謡曲、全61曲を熱唱した。61曲熱唱と言う事は大変な体力・気力が必要とされると同時に同じだけのステージをこなす桑田さんを支えるミュージシャンの「桑田愛」を感じる次第でした。この「一人紅白シリーズ」は、2008年・2013年・2018年と年末に計3回開催された。DVD・Blu-rayも発売されているので未知の方は是非、鑑賞して頂ければと思います。サザンを知らぬ方でも、昭和の懐かしい味が鮮明に蘇る事でしょう。私はアミューズの広報でも営業でもありませんが「昭和の戦士」には、買って損のない商品だと思います(笑) 
※写真2019年発売は初回限定盤は2008年開催の第一回、2013年開催の第二回も含めて全三回分の「ひとり紅白」を完全パッケージしたコンプリート版。(収益金はAAA事務局を通じてエイズ啓発活動に使用されたとの事)

           

             写真:サザンオールスターズ Official Siteより


翌2009年には「桑田佳祐の音楽寅さん ~MUSIC TIGER~」が好評によりスタート。中でも日本文学の詩・文章を楽曲化。18分の大作「声に出して歌いたい日本文学」番組内で作成したオープニングsong「HONKY JILL ~69(あいなめ)のブルース~」も収録されリリースされた。この曲は「君にサヨナラを」のカップリングとして収録されている。個人的感想としては【中期】は【初期】に比べ先にも述べたが「大人のリズム&ブルース」に変化して来たようにも思う。デビューアルバム「熱い胸騒ぎ」の若き桑田サウンドと一皮むけた「kamakura」そして「キラーストリート」のアダルト的な桑田サウンドを聴き比べると色の違いがよくわかる。それでも相も変わらず私は、いまだに相変わらずデビューアルバムの「熱い胸騒ぎ」「テンナンバーズからっと」「ヌードマン」「ステレオ太陽族」などの【初期】のサザンが好きで聴く度に涙している今日この頃でございます^^


               
               如何でしたでしょうか?
そんな訳で「サザンオールスターズの すゝめ~【中期】」お届けしました。相変わらずの自己満足・超ザックリ抜粋・薄らぼんやりの記憶の世界なので読み苦しい点や箇条書の点等々ご了承ください。【中期】の時点で言える事は確実にサザンの「音楽性」は向上し桑田さんが故郷の茅ヶ崎から発信して来た「若者サウンド」は万人に愛される「Japanese pops]に進化した事は言うまでもないでしょう。この向上及び恒常化した事は桑田さんを中心としたサザンのメンバーを引き立てる影の役者たち(スタジオミュージシャン・スタッフ・関係者)の力も大いにあると思われる。その優秀な協力者達を その気にさせ心を鷲掴みにしている魅力が桑田さんやサザンには多くあるのでしょう。これは「音楽センス」は勿論ですが「人間性」や「気持ち」が人の心を動かすのだと私は思います。そして終結された その力は並大抵のものではなく常に進化し、オーディエンスの幅を更に広げ次の展開へとつなげているのだと感じます。何事にも当てはまる事なのだろうと改めて感じる事が出来ました。


【後期】時間を見つけてリリースを目指しますので、ご興味のある方はまた飽きずに?(笑) お立ち寄り頂ければ幸いです。


本日も長々とお付き合いありがとうございました。


【初 期】1978~1993
【中 期】1994~2009
【後 期】2010~2022