Southern Blog

  ~永遠の熱い胸騒ぎ~

~桑田佳祐 歌詞の世界 ③~


訪問ありがとうございます!

「桑田佳祐 歌詞の世界 ③」を書いてみようと思います。
先日「スージー鈴木氏」が「桑田佳祐論」という本を出版しました。内容は「桑田さんの26作品」に絞り歌詞の深さ・内容に触れた本です。どなたも同じ様な事やっているんだなぁと(笑) 苦笑いしながらAmazonで購入し、熟読しました。ファンの方は読んでいると思いますが鈴木氏の桑田愛と共にかなり分析した内容に触れてましたね。まぁ、私の場合は適当極まりない個人の「つぶやき」として斜め読みでもして頂ければ幸いです。^^


前回②では、「桑田さんソロ作品の歌詞一説」について書かさせて頂きましたが今回はサザンオールスターズの楽曲編に戻して記事を書いてみようと思います。相変わらず同じような記事は多数あろうかと思いますが、ファンの方も初見の方もお付き合い頂けると幸いです。


桑田佳祐さんの楽曲は前回ご紹介した「政治・社会問題・世間の本音」みたいな楽曲も数多く作られていますが、やはりサザンオールスターズと言えば「愛だの恋だの」ではないでしょうか?特にデビューアルバム「熱い胸騒ぎ」などは「学生・桑田佳祐」の名残がプンプンと残り「初々しさ」「若気」「ギラギラ?(笑)」などが窺われますよね^^桑田さんがリトル・フィートやボブ・ディランに憧れていた頃に「ダミ声の歌唱」に憧れ「ウィスキーでうがい」をして声を枯らす事に執着してた頃ですね。むしろ現在の楽曲にはない斬新で新鮮な香りも漂うように感じます。現在作られているサザンサウンドも素晴らしい曲ばかりですが、個人的には初期のこういった楽曲こそサザンオールスターズであってほしいと感じている部分もあります。世の中や時代の流れ・立場などあれど「桑田さん!世間や若者に媚びるな!」とも言いたくなる部分も少なからずあるかなぁ(笑) 
(ジャケ写真:全てサザンオールスターズ Official Siteより)



【別れ話は最後に】(アルバム:熱い胸騒ぎ)1978/08
「今宵あなたが居て オレの好きな酒があって 別れ話はもうやめよう」


この楽曲が作られた頃の「学生桑田佳祐」については本人の体験や感覚が詰まっている様に勝手に解釈しています(笑)「大好きな君が目の前にいて、俺の好きな酒もある、こんな贅沢な時に離れて行くような事は言わないでくれ」みたいな状況が勝手に思い浮かぶわけです。
まぁ、男の身勝手・男のわがままを絵に描いた様にも捉えられますね。しかしその裏腹で「本当に大事な女性(人)」に向けて発している感も伝わりますね^^


     

【ラチエン通りのシスター】(アルバム:テンナンバーズカラット)1979/04
「彼氏になりたきゃどう言うの? 心からその気持ち つれない文句はもう言うな」


この一説は男子学生の全員とは言いませんが大半が経験してるのではないでしょうか?(笑)
友人や周囲の状況などで健康男子学生には何が何でも?彼女が欲しい時期が必ず訪れる訳です。同時に気になる大好きな女子が現れる訳ですね。そして運命の告白「彼女になってください!」→「友達でいてください!」と、常套句。つまり過半数が「つれない文句」で撃沈するわけです。まぁ大好きな人は「遠くにありて思ふもの」が幸せなのでしょうか(笑)


          

【ふたりだけのパーティ】(アルバム:タイニーバブルス)1980/03
「雨のささやきほど 無邪気な人 細い肩にシャンペン 濡れた唇にワイン」


サザンを初期から知るファンの中で、この曲が好きな方は結構いらっしゃると思います。
通常でいうと「パーティ」とは〇〇パーティなど大勢で盛り上がる「集合の儀」に感じますが桑田さんは、あえて「2人」としました。そして控えめの中に少女らしい一面を持つ彼女に対する想いを歌詞で表現されてる様に個人的には解釈しました。または「大好きな大切な人と過ごす貴重な時間を大切にしたい」と語っている様に私は受け取ります。


                

【わすれじのレイドバック】(SINGLE)1980/07
「逢えない時こそ 愛しい人だよ 一夜の恋なんて 夢見ているようで」


この曲は全体観で言うと男性側の一方的な欲を滲ませている?事と「一夜の恋」つまり「通りすがりの恋」の様な事情を併せ持つように感じますね。その中での一説なので様々な捉え方があるかと思いますが「逢えない時こそ 愛しい人」の表現はとてもよく共感できる心境だと感じました。また歌詞の中で「In your socket」など桑田さんらしい男女関係をいやらしくない表現で並べている部分にも注目してみたい所ですね。


                       

【涙のアベニュー】(SINGLE)1980/02
「言葉がとぎれて さめざめしいわ やさしい人になれなくて」


この楽曲を個人的に捉えますと「彼女に振られ、他の女性に縋りつく」内容の様に私は捉えます。それはタイトルにもあります「僕は悲しい道のりを歩むのだ」という事なのでしょう。この「言葉がとぎれる」「さめざめしい」「やさしい人になれない」楽曲とは外れます部分でもありますが兎角、人は大切な人に様々なシーンで言葉に出せない事があります。一言、言えれば伝わるのに言葉に出ず伝わらない。つまり「やさしい人になれない」事が常のように感じる今日この頃です。



いかがでしたでしょうか?
本日も初期のサザンオールスターズ楽曲の一説を抜粋し個人的な思いや感想じみた事を記事にしてみました。感じている方も多いと思いますが、桑田さんの楽曲は歌詞をメロディーラインに則したイメージが強いんですよね。要は「フィーリング楽曲」ですね。それが不思議と歌詞がメロディーラインに乗せた時に状況や背景が思い浮かばれ素晴らしい楽曲としてリリースされる訳ですね。ファンの方はもちろんですが全く興味の無い方も「一つのフレーズ」「楽曲」として捉えた場合にそれぞれに捉え方は違うのだろうと思いますが、桑田サウンドはそれでいいと思う訳です。「あ~恋愛の唄なんだ…」「ふられた唄だな…」「幸せな歌なんだな…」と、十人十色で良いと言う事でしょうね。楽曲的にはとても素晴らしい曲で私も大好きな曲ですが全てが虎舞竜さんの「ロード」の様に「十人同色」で内容やイメージが鮮明に理解できなくても良いと思う次第です。


    
    涙のアべニュー/サザンオールスターズ #サザン #涙のアベニュー




「桑田佳祐 歌詞の世界」
また機会があればご紹介させて頂ければと思います。


本日もありがとうございました