〜桑田佳祐 歌詞の世界 32〜
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毎度、自己目線で恐縮ですが性懲りもなく「桑田佳祐 歌詞の世界 32」を書いてみようと思います。サザンオールスターズの桑田佳祐さんが創る楽曲の歌詞に的を当て少ない情報による背景や事実と共に「個人的見解」重視で ^^ 歌詞の一説に触れてみたいと思いまして始めたシリーズになります。ファンの方は「あらためて」初見の方や桑田さんに全く興味の無い方も斜め読見程度に読んで頂ければ幸いです。
今回も前回に引き続き、サザンオールスターズ最初アルバム「THANK YOU SO MUCH」Part2を書かさせて頂こうと思います。1月から始まりましたサザンオールスターズ「THANK YOU SO MUCH」全国ツアーに参加された方は勿論、あの感動を想い起し振返って頂けると幸いです^^サザン・桑田さんを、ご存じの方・ご存じない方も対象の楽曲を「spotify」「Apple music」或いは「CD」などで聴きながら読んで頂けると幸いです!
(ジャケ写真は全てサザンオールスターズ Official Siteより)
【ごめんね母さん】(アルバム:THANK YOU SO MUCH)2025/03
「だけどもうしない…」
人は、多かれ少なかれ嘘をつき些細な悪事に手を染めます。それは警察沙汰だけではなく広い意味で悪事の無い人はいないと言っても過言ではないでしょうね。この楽曲は悪事に手を染めた主人公の心理を歌っているのかもしれません。「たぶんアイツ 強面ボス 妙に目鼻が利くんだよ」などは昨今の特殊詐〇などの例かもしれない。悪事を働き何度も更生を試みるも「芯の弱さ」が滲み出て悪事に舞い戻る切なさが垣間見れる。そして「だけどもうしない」と締め括るも行き場がなく再犯を繰り返す。これは犯罪的な悪事・犯罪者だけではなく一般人の中にも些細な悪事・企みなどが潜在的にある事なのかもしれない辺も桑田さんは、捲りたいように感じる。そんな時に総じて謝るのは育ててくれた家族、両親・「母さん」なのかもしれない。
【風のタイムマシンにのって】(アルバム:THANK YOU SO MUCH)2025/03
「夢の開演 Now It's Time たまに人生やり直して 思いが叶わぬ時にはここへ」
楽曲自体は、原ボーの歌う爽やかなメロディで、日頃の伏せた気持や嫌な雰囲気を吹き飛ばしてくれる楽曲だ。ステージは神奈川県の134号線。地元の方はもちろん関東では有名な湘南スポットになる逗子辺りから江の島近辺をターゲットにドライブ感覚で楽しめる。シーズンには大渋滞の日々が続き「江ノ電」が大活躍する場所でもある。「勝手にシンドバッド」の1節「江ノ島が見えてきた」でも有名な、あの「134号線」だ。歌詞も全体的に日頃の失せた気持ちを前のめりにしてくれる。考えてみれば「強い思い・理想」が叶う人など、ごくごく一握りなのでしょう。殆どの人が多かれ少なかれ其々の苦悩に耐えながら細やかな個々の幸せを見つけ生活しているのだと思います。人の気持やモチベーションを上げるのは、物や言葉も大事だが自分が「1番爽やかで気持よくなれる場所」を探り常に心に置く事、最悪の時はそこへ足を運ぶ事は、とても大切なのだなぁとも感じさせられる楽曲だ。皆さんの「自分はこの場所」と言う場所はありますか?^^
【史上最強のモンスター】(アルバム:THANK YOU SO MUCH)2025/03
「やれやれ People ほらほらNature お怒りになった龍神さん お止めになって雷神さん」
この原曲の「モンスター」の正体は言うまでもなく、現代の社会問題・戦争や政治または自然破壊なのだろう。こういった内容を歌っているサザンの楽曲と言えば「ピースとハイライト」「平和の琉歌」「どん底のブルース」などが有名。国や政治家を相手取った正論の楽曲を作り、それが当たり前に世にリリースできるのは桑田さん位ではないだろうか?この手の楽曲は往々にして様々な圧力に押され?リリースに至らないことが多いように思う。それどころか場合によっては、リリースを試みたアーティストが角に追いやられる可能性もないわけではない。所謂「影のパワハラ」だ。見渡すところどれも、どこか綺麗な布に覆いながら皮肉を語っているような歌が多く直接的な言葉で正論を世に出している曲は少ないようにも感じる。まぁこれは私が桑田さん贔屓の考えで、他のアーティストのファンは同じことを思うだろう。それにしても国やそれなりの立場の人たちも、今や国民的アーティストの桑田佳祐が作る楽曲に関しては、圧力を掛けたりバリケードなど張れない位の実績エネルギーが桑田さんにはあるのだと思う。これは物凄い事だと改めて感じる。
【夢の宇宙旅行】(アルバム:THANK YOU SO MUCH)2025/03
「目の前に 大谷翔平のサイン」
アルバムの中で最もサザンらしい感じを受ける。テンポやメロディライが平成時代にリリースしてきた明るく軽快な楽曲のイメージが湧き出る。差し当たり勇気が出ると言う所謂「応援ソング」のイメージが強い。人生を「宇宙」という壮大なステージに置き換え「良い事も有れば苦難もあるのが人生。だから人生は楽しいのだ」といった内容に感じます。また時に人は「現実逃避」したい事がよくある。それもまた「宇宙旅行」と言うなの「想像・幻想・夢」は一時的に叶えてくれる。そんな意味合いも、この楽曲にはあるのではないだろうか?桑田さん自身が昭和の話題には目を光らせる「昭和の少年」を代表する人。昭和の時代にテレビ電話・空飛ぶ車・携帯電話など「夢のアイテム」のなかに確かに「宇宙旅行」は存在していたと思う。この「宇宙旅行」こそが少年少女の夢だった事も間違いない。最後に語る「大谷翔平のサイン」は世界中の多くの人々が手に入れたいモノ。故に「憧れの夢」そのものではないのだろうか?実際に目の前にサインがあったか否かは別として「抱く夢は大きければ大きいだけ楽しいモノだ」と語りたい様にも捉えます。欲しいなぁ^^
【歌えニッポンの空】(DIGITAL)2023/08
「やがて生まれ来る君へ 素晴らしい明日 夢見て欲しい」
初夏の海が広がる風景を背景に、桑田さんが地元近辺(油壷京急マリーナ)で、自転車に乗り爽やかに歌うシーンから始まるPVが印象的だ。故郷 茅ヶ崎を大切に思う桑田さんが、各自の生まれ育った場所を大切にしましょうといった思いが込められている楽曲だ。特に被災地に向けて送られている様にも強く感じる。そして、挙げさせて頂いた一文、何かと騒々しい昨今、せめてまだ見ぬ世界・世の中のには、この騒々しさを引き連れて行きたくないと言う思いが楽曲全体に溢れている。この楽曲の特徴はもう一つある。部分部分で「ありがとう!」を日本語のイントネーションを変えて入れている。「ありがっとう!」この表現が更に楽曲の良さに拍車をかける。サザンならではの表現だ。この「ありがっとう!」は、言うまでもなく、桑田さんからファンを始めとしたスタッフや関係者への様々な感謝の意味が込められているのだと感じる。
如何でしたでしょうか?
今回も前回に引続きニューアルバム「THANK YOU SO MUCH」より書かせて頂きました。
このアルバムから湧き出るのは年齢を重ねた桑田さんをはじめとしたサザンオールスターズの経験と実績の深みだと捉える。昭和~平成の頃には無い世代を超えた共感と世の中への叫びなどが細かく表現され令和に届けてくれている様に感じる。少々前の桑田さんは「歌詞」に対して大きな拘りはなく「ノリ」的なものが中心だったと桑田さん自身が語っている。しかし今回のアルバムは「歌詞」に対してオーディエンス側に伝えたい事が多く含まれ、これは桑田さんの長きに渡る音楽人生を振返り「渡していくモノ」「伝えておきたい事」などを意識している様にも感じる。まだまだ終わる訳の無い桑田サウンド・サザンオールスターズ、オーディエンスを含めた日本全体に伝えてくれるメッセージが楽しみだ。
本日も長文に最後までお付き合い ありがとうございました!
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