Southern Blog

  ~永遠の熱い胸騒ぎ~

~桑田佳祐 歌詞の世界 ⑬~

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「桑田佳祐 歌詞の世界 ⑬」を書かさせて頂きます。桑田さんが創る楽曲の歌詞に的を当て、少ない情報による背景や事実とと共に「個人的見解」重視で (笑)、歌詞の一説に触れてみたいと思い、始めたシリーズとなります。当時は「メロディ」として耳親しんでいた桑田さんの楽曲。歳を重ねる毎に「こんな歌詞だったんだぁ」「別れの楽曲だったんだぁ」等々今にして気づく作品も少なくありません。考えてみれば、もしかすると桑田さん自身も当時は、そんなに深い意味はなく「メロディライン」に乗せ「意味などなく」創られた作品も多いのだろうと感じる次第です。いや、ご本人曰く「基本、歌詞にストーリー性など無い」と言われてる事からフィーリングで創り上げているのでしょう^^何はともあれ、私感重視の内容で恐縮ですが斜め読みでも構いませんので最後までお付き合い頂ければ幸いです。
                        (ジャケ写真は全てサザンオールスターズ Official Siteより)


【せつない胸に風が吹いてた】(アルバム:世に万葉の花が咲くなり)1992/09
「愛しい女性(ひと)も 今は どこかで呟く My Old Days」


何しろこの楽曲を耳にすると振り替えればきりがない「若き蒼き時代」を思い出す。
特に男女問わず挙げさせて頂いた一説には思いを馳せるのだろう。関係や性別は別として、この「 どこかで呟くMy Old Days」のフレーズに思いを寄せる。当時の自分に関連する友人やらメンバーは皆別れ離れになり当然、何処で何をしているのかわからない。しかしリアルタイムで交わした「言葉や感情、想い」などは心の中に灯し続けている。そんな事を考えると妙に不思議な感覚にも陥る。これは紛れもなく「自分だけ」でなく自分の若き時代に関係した仲間や関係者だけでもなく「同じ時代を生きた皆」が「My Old Days」を何処かで振り返り懐かしみ「出来る事なら1分でもいいので戻りたい」と感じているのではないかと思うと思い深いものがある。いゃ「虹の様に消えたストーリー」つまり、戻れないから「My Old Days」は心に生き続けるのかもしれない。


        

【忘れられた Big Wave】(アルバム:SOUTHERN ALL STARS)1990/01
「あれから10年も 忘れられた Big Wave 遠くに揺れてる あの日の夢」


前紹介内容に続き、昔を振り返るフレーズの残る楽曲が続く。言うまでもなく、ご同輩なら知らぬ事はないであろう1962年のカリフォルニアの海(サーフィン)を舞台にした青春物語であり1979年4月に公開された映画「ビックウェンズデー」を思い出す楽曲である。「10年ひと昔」とはよく言ったものでこのアルバムが発売される10年前(1980年)は、鉄腕アトム・鉄人28号・リカちゃん人形世代は、まさに「昭和の青春」だった事に間違いはない。故にこのフレーズは、より胸に刺さった記憶がある。「あゝもう10年前何だなぁ」などとやたらセンチになった。ただ、当時はまだ 何処まで行っても「青春の名残」。この様な自由な発想や健康な体、仲間との楽しい時間も永遠のものだと感じていた事も事実かも知れない。いや、正確に言えば「将来像など気にもしていなかった」のかもしれない。


              

【希望の轍】(アルバム:稲村ジェーン)1990/09
「ため息の中に ほのかな憧れが寄り添う 愛されるために羽ばたくような Baby Love」


サザンオールスターズの代表曲でもあるこの楽曲。初めて耳にしたときの正直な感想「青春ドラマの主題歌」程度だった記憶がある。しかしながらLIVEやメディアで聴き込んでいくに従い「奥深さ」をジワジワと感じてきた様に思います。特に挙げさせて頂いた一説。「人生はため息の連続。好きな人や興味のある物事に憧れを持てる事は幸せな事である。大きく羽ばたく事を常に理想に持ち生きて行くのだ」大げさに言えばこの様な受け取り方を個人的にはする。原ボーのリズミカルなピアノ前奏にて走り出し、ある種「柔らかい精神論」の様なワードが後ろ押ししてくれて感極まる名曲なのだろう。後半の部分で「情熱の重さは夜の凪 さまよう夏の日は陽炎」と続く。「凪」は「風が無く穏やかな海の状態」を指すのだろう。つまり「冷静に強かに燃えよう」とも受け取れる。心を動かしてくれる素晴らしい楽曲だ。


                    

【Happy Birthday】(アルバム:kamakura)1985/09
「beauty beauty また君がきれいになる Party Party 
                                                                  しなやかなその体で Ah 酔えば酔うほど感じてく」


Birthday song と言えば個人的にBEATLESの「バースディ」を思い浮かべる。大好きな2枚組アルバム「ホワイトアルバム」に収録されている「バースディ」だ。BEATLESの活動中にリリースされた213曲のなかで誕生日をテーマにした曲は1曲だけと聞く。Party Partyなどの部分を含め総じて この「バースデー」の内容に似ている。サザンオールスターズのバースディソングは幾つか「誕生日」に関連する曲はあるが直接的なものはこの楽曲に絞れれるだろう。「また君がきれいになる」「酔えば酔うほど感じて行く」など桑田さんらしい表現で「若き男子の惚れた弱み」を表現している様に感じる。「惚れた弱み」は切ないもので汚いモノも綺麗に美しく映る。そんな感情を在りのままに表現してくれていて非常に分かり易い。若き日々、大好きな人の誕生日とは特別な日であったことは間違いない。


                            

【マチルダBABY】(アルバム:綺麗)1983/07
「中にゃどんな悪魔の正体 もてあそばれちゃないだろか 今がちょうど飛び込むチャンス」


言うまでもなく この楽曲「マチルダBABY」もファンであればご承知の通り「サザンライブのフィナーレノリノリメロデー」で必ず演奏する楽曲。不気味な洋館に彼女を捉えられ救いに行くが見通しがつかない…何やらロールプレイング・ゲームやアドベンチャー映画などの一幕をイメージする内容だ。この辺の奇抜性も桑田さん独特の表現だと感じる。一方で捉え方によっては「恋愛」にも置き換えられる気もしないでもない。「悪魔」とは彼女が心奪われた(奪われそうな)自分の見知らぬ男。今、この時点で自分の殻を破り意思を吐き出さなければ彼女は永遠に他人の元に行ってしまう…そんな危機感溢れる切なく空しい男心を表現している様にも感じます^^真相はどうあれサザンオールスターズの楽曲の中でも「マチルダBABY」の存在感は今も昔も間違いなくファンの中に君臨し、この前奏を聴いて「鳥肌」が立たないファンは居ないであろうている名曲といえよう^^



如何でしたでしょうか?
「桑田佳祐 歌詞の世界  ⑬」
また機会があればご紹介させて頂ければと思います。
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